新車販売情報_2017年7月

1位:ホンダ・Nボックス 14,503台
2位:日産・ノート 12,431台
3位:日産・デイズ 12,137台
4位:トヨタ・プリウス 12,057台
5位:トヨタ・アクア 12,005台
6位:ホンダ・フィット 11,908台
7位:ダイハツ・タント 11,710台
8位:ダイハツ・ミラ 11,670台
9位:スズキ・ワゴンR 10,609台
10位:ダイハツ・ムーヴ 9,735台
11位:スズキ・スペーシア 8,173台
12位:トヨタ・C-HR 8,069台
13位:トヨタ・ヴォクシー 7,873台
14位:スバル・インプレッサ 7,645台
15位:ホンダ・フリード 7,399台
16位:トヨタ・シエンタ 7,044台
17位:トヨタ・ヴィッツ 6,988台
18位:スズキ・アルト 6,894台
19位:トヨタ・カローラ 6,580台
20位:日産・セレナ 6,467台
21位:トヨタ・ルーミー 6,225台
22位:スズキ・ハスラー 5,822台
23位:トヨタ・タンク 5,773台
24位:トヨタ・ノア 5,747台
25位:トヨタ・ハリアー 5,598台
26位:ホンダ・ヴェゼル 5,094台
27位:ホンダ・Nワゴン 4,858台
28位:マツダ・デミオ 4,498台
29位:トヨタ・パッソ 4,455台
30位:トヨタ・エスクァイア 4,426台

今年の夏は8月を待たずに全国的に猛暑傾向となっていた。これの新車販売への悪影響を懸念していたが、その心配はまったく無用のようであった。統計数字をみると登録乗用車は前年比マイナスとなったが、そのマイナス幅は許容範囲といえるものなので、軽自動車とともに好調を維持していたようだ。モーターショーイヤーなのに目立つニューモデルは少ないものの、マイナーチェンジなどは比較的多く、より「手前」の販売実績を稼ぐのには効果的に働いていたようだ。9月に事業年度でも半期決算セールも熱くなりそうな状況となっている。

7月は夏商戦後半の時期であり、各メーカーともに熱心な販売促進活動が行なわれた。日本自動車販売協会連合会(自販連)統計による、登録乗用車の販売台数は241,127台で対前年比98.7%となった。また全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の統計により四輪軽乗用車の販売台数は116,140台となり対前年比111.7%であった。

登録乗用車が対前年比マイナスとなったが、これは許容範囲内といえる。登録車はコンパクトカーを中心に人気モデルが相次いで改良を行なっており、これらの受注分は供給体制の問題などで、受注残(契約翌月以降の登録&納車になるもの)扱いになってしまったので、受注ベースで考えれば依然として好調に推移しているようだ。登録車のみもランキングでトヨタ車がベスト10中7車ランクインしていた。増販期の後半時期ともなると、さすが「販売のトヨタ」が実力を発揮していたようである。

その中で個別車種のランキングを見ていこう。含軽統計での販売ナンバー1は「Nボックス」で約1.4万台となっている。Nボックスは8月31日に次期型が正式デビュー予定となっており、5月末よりティザーキャンペーンを開始。7月中旬には予約受注を受け付けている。7月はすでに現行モデルのオーダーストップとなっており、そのなかで1.4万台も売ってしまうのは、その根強い人気を示すとともに、それだけ現行モデルの在庫車が流通していたことも証明しているともいえよう。

軽自動車の場合は改良する月、つまり端境期の一時的な販売落ち込みを防ぐために、改良前モデルの在庫車を多く持つのは一般的なのだが、モデルチェンジする前の月に販売ナンバー1になるのは異例といえる状態。ただ在庫車を持っていたのはほとんどがメーカー直資系ディーラーであったようで、地場資本系(別オーナーがいる)ディーラーは早々に「品切れ」状態となっていた。ホンダも過去には地場資本系も含めて軽自動車の自社届け出を行ない、未使用中古車として流通させていたが、今ではその役目はメーカー直資系ディーラーにほぼ集約されているようだ。新型のみで台数確定する9月の販売実績が楽しみである。

2位につけたのは日産・ノート。一時の勢いはなく、今では新型のレンタカーを全国津々浦々でよく見かけるようになった。「力技」での2位獲得といっても過言ではないだろう。日産の場合はノート以上に状況が深刻なのがセレナ。7月は含軽統計で20位まで落ち込んでいる。しかも未使用中古車もかなり多く出回っての20位はかなりきつい。

きついといえば、「3代目」として鳴り物入りでマイナーチェンジモデルがデビューしたアクアも約1.2万台で5位と精彩を欠いている。6月19日に改良を実施したので、供給体制が万全でなかったなど、理由はあるかもしれないが対前年比76.2%はやはり元気がないといえよう。

兄貴格のプリウスも含軽統計5位と健闘しているが、対前年比43.1%は、たとえ2016年7月ごろが、デビュー間もなくフル生産で膨大なバックオーダー解消に奔走していたとはいえ、販売苦戦の深刻化を表している。

インプレッサが含軽統計14位、登録車のみでは7位に入り、2017年1月がらでは最高位にランクインしている。2017暦年での上半期の平均月販売台数は約6,800台。従来のマニアックイメージから見事にスバルの看板車種へと「出世している」。インプレッサのように、比較的目立たず堅調に売れているクルマは実力の高いモデルなのである。

販売苦戦傾向の続いていたフィットも対前年比124.1%で含軽統計7位にランクインしており、マイナーチェンジによる商品力アップは確実に効果を挙げているようだ。

8月1日にムーヴが結構規模の大きいマイナーチェンジを行なっている。タイミングからいけば9月の半期決算を意識しているのは明らか。ホンダのみならず、日産も軽自動車販売に積極的。そしてスズキはワゴンRが本調子ではないので、事業年度締めでの2017年上半期のブランド別軽自動車販売ナンバーワンをより確実なものにしようとしているようである。(2017年10月号)

 

 

2017年09月13日