乗用(3,5,7ナンバー)、乗合(2ナンバー)→貨物(1,4ナンバー)へ用途変更

3 貨物自動車等に区分関する基準


自動車の用途が「貨物」となる貨物自動車には、物品積載設備の大きさなどに構造要件があります。また、改造により「用途」が変更された自動車は、変更後の「用途」に適用される全ての基準に適合するものでなければなりません。用途変更(乗用⇒貨物)の場合は構造変更等になります。構造等変更とは車両検査を行うため、車検の「有効期限」が検査に合格し変更登録をしたその日からなります。従って重量税や自賠責保険も変更が必要になります。受験は使用の本拠の位置を管轄する運輸支局等になります。

 ※令和元年10月より乗用車から貨物車等への変更は事前書面審査を実施することになりました。
  ただし、乗車定員10人未満の乗用車⇒貨物車に変更の場合、事前書類審査は必要ありません。(愛知県の場合)

  軽自動車
二輪自動車以外の自動車
および被けん引自動車
小型貨物
四輪以上の自動車および被けん引自動車
普通貨物
長さ 3.4m以下 4.7m以下 12m以下
1.48m以下 1.7m以下 2.5m以下
高さ 2.0m以下 2.0m以下 3.8m以下
原動機 総排気量が0.66ℓ以下のものに限る 総排気量が2.0ℓ以下のものに限る
(軽油及び天然ガスを燃料とする自動車を除く)
最大積載量 350kg
乗車定員 4人 10人
3-1

貨物自動車等とは、特種用途自動車等以外の自動車であって、次の(1)又は(2)のいずれかを満足するものをいう。
(1) (2)以外の自動車にあっては、次の①及び②を満足すること。

① 物品積載設備の床面積
自動車の物品積載設備(注1)を最大に利用した場合において物品積載設備の床面積(注2)が1㎡(軽自動車にあっては、0.6㎡、二輪の自動車でけん引される被けん引自動車にあっては、0.2㎡)以上あること。

② 構造及び装置
当該自動車の構造及び装置が3-1-1または3-1-2に該当するものであること。

(2) 第五輪荷重を有するけん引自動車であって、セミトレーラ(前車軸を有しない被けん引自動車であって、その一部がけん引自動車に載せられ、かつ、当該被けん引自動車及びその積載物の重量の相当部分がけん引自動車によってささえられる構造のものをいう。以下同じ )をけん引するための連結装置を有すること。

3-1-1

次の(1)から(4)までの基準に適合するものであること。

(1) 物品積載設備の床面積と乗車設備の床面積
自動車の乗車設備(注3)を最大に利用した場合において、残された物品積載設備の床面積が、この場合の乗車設備の床面積(注4)より大きいこと。

(2) 積載貨物の重量と乗車人員の重量
自動車の乗車設備を最大に利用した場合において、残された物品積載設備に積載し得る貨物の重量(注5)が、この場合の乗車設備に乗車し得る人員の重量より大きいこと。

(3) 物品の積卸口
物品積載設備が屋根及び側壁(簡易な幌によるものであって、その構造上屋根及び側壁と認められないものを除く )によっておおわれている自動車にあってはその側面又は後面に開口部の縦及び横の有効長さがそれぞれ800mm(軽自動車にあっては、縦600mm横800mm)以上で、かつ、鉛直面(後面の開口部にあっては車両中心線に直角なもの、側面の開口部にあっては車両中心線に平行なものをいう )への投影面積が0.64㎡(軽自動車にあっては、0.48㎡)以上の大きさの物品積卸口を備えたものであること。
ただし、物品積載設備の上方が開放される構造の自動車で、開口部の床面への投影面積が1㎡(軽自動車にあっては、0.6㎡)以上の物品積卸口を備えたものにあっては、この限りでない。

(4) 隔壁、保護仕切等
自動車の乗車設備と物品積載設備との間に適当な隔壁又は保護仕切等を備えたものであること。
ただし、最大積載量500㎏以下の自動車で乗車人員が座席の背あてにより積載物品から保護される構造と認められるもの、及び折りたたみ式座席又は脱着式座席(注6)を有する自動車で乗車設備を最大に利用した場合には最大積載量を指定しないものにあってはこの限りでない。

3-1-2

次の(1)及び(2)の基準に適合するものであること。

(1) 隔壁等
自動車の運転者席(運転者席と並列の座席を含む。以下「運転者席」という )の 後方がすべて幌で覆われた物品積載装置であって、運転者席と物品積載装置との間に乗車人員が移動できないような完全な隔壁があること。

(2) 座席
物品積載装置内に設けられた座席は、そのすべてが折りたたみ式又は脱着式の構造のもので、折りたたんだ場合又は取り外した場合に乗車設備が残らず貨物の積載に支障のない構造のものであること。

3-2

貨物自動車等を次のように分類するものとする。

(1) 貨物自動車
(2)以外の貨物自動車等をいう。

(2) 貸渡貨物自動車
運送法施行規則第52条の規定により許可を受けた貨物自動車等をいう。

物品積載設備
運転者席の後方にある物品積載装置(原則として、一般の貨物を積載することを目的としたものであって、物品の積卸しが容易にできる構造のもの )をいう。

注2 物品積載設備の床面積
(1) 乗車人員の携帯品の積載場所と認められるもの、例えば後部トランク及び屋根上の物品積載装置の床面積は、この場合の物品積載設備の床面積には含めないものとする。(2) タイヤえぐり、蓄電池箱等の占める面積は、物品の積載に支障がない限り物品積載設備の床面積に含めるものとする。
(3) 物品積載設備の上方開放部の面積が床面積より小さい構造の自動車にあっては、床面からの高さが1m未満の箇所における最小開放部の水平面への投影面積をもって床面積とする。
(4) 物品積載設備が屋根及び側壁で覆われている自動車、例えばバン型の自動車の類にあっては、室内最高部と床面との中点を含む車室の断面積で大部分の床面に平行なものをもって床面積とする。

注3 乗車設備:運転者席の後方にある乗車設備をいう。

注4 乗車設備の床面積
(1) 運転者席の後方に設けられた座席の背あて後端から前方(前方を含む )には物品が積載されない構造の自動車にあっては、運転者席背あて後端(隔壁又は保護用の仕切のあるものにあってはその後端 )から最後部座席の最後端までの大部分の床面に平行な距離に室内幅を乗じたものを床面積とする。
(2) 運転者席の後方に設けられた座席の前方又は側方に物品が積載される構造の自動車(この場合、積載物品により安全な乗車が妨げられないよう、座席の前方又は側方に保護仕切等が必要である )にあっては、座席の床面への投影面積をもって床面積とする。ただし、次の床面は乗車設備の床面積に含める。
(イ) 座席の前縁から250mmまでの床面(補助座席にあっては、座席を含む幅400mm、奥行650mmの床面)
(ロ) 乗車設備の一部として使用されることが明らかな床面。例えば保護仕切で囲まれた床面又は乗車する人員の通路と認められる床面等。

注5 積載し得る貨物の重量
(1) 物品積載設備内に折りたたみ式又は脱着式の座席を備えた自動車にあっては、物品積載設備を最大に利用した場合の最大積載量を指定する際に、最大積載量の基となる重量から乗車設備を最大に利用した場合の乗車設備に乗車出来る人員の重量(脱着式の座席を備えた自動車にあっては、乗車設備を最大に利用した場合の乗車設備に乗車出来る人員の重量と脱着式の座席の重量との和)を減じた重量をいう。
(2) 物品積載設備内に折りたたみ式及び脱着式の座席がなく、物品積載設備と乗車設備とが明確に区分された自動車にあっては、最大積載量を指定する際に最大積載量の基となる重量をいう。

注6 脱着式座席
脱着して使用することを目的とした座席であり、工具等を用いることなく、容易に脱着ができ、かつ、確実に装着ができる構造の座席をいう。

自動車税年税額_乗用車(自家用)・貨客兼用車(自家用) 


自動車税年税額_乗用車(自家用) ※令和元年9月30日までの新車登車


総排気量 ロータリーエンジン
を原動機とするもの総容積
標準税率 重課税*1
(15%)
軽減
(-75%)
軽減
(-50%)
電気自動車(燃料電池車を含む)*2 ¥29,500 ¥7,500 ¥15,000
1ℓ以下 ¥29,500 ¥33,900 ¥7,500 ¥15,000
1ℓ超~1.5ℓ以下 2/3ℓ超1ℓ以下 ¥34,500 ¥39,600 ¥9,000 ¥17,500
1.5ℓ超~2.0ℓ以下 1ℓ超3/4ℓ以下 ¥39,500 ¥45,400 ¥10,000 ¥20,000
2.0ℓ超~2.5ℓ以下 ¥45,000 ¥51,700 ¥11,500 ¥22,500
2.5ℓ超~3.0ℓ以下 ¥51,000 ¥58,600 ¥13,000 ¥25,500
3.0ℓ超~3.5ℓ以下 ¥58,000 ¥66,700 ¥14,500 ¥29,000
3.5ℓ超~4.0ℓ以下 ¥66,500 ¥76,400 ¥17,000 ¥33,500
4.0ℓ超~4.5ℓ以下 ¥76,500 ¥87,900 ¥19,500 ¥38,500
4.5ℓ超~6.0ℓ以下 ¥88,000 ¥101,200 ¥22,000 ¥44,000
6.0ℓ超 ¥111,000 ¥121,600 ¥28,000 ¥55,500
*1:初度登録年月日から13年を経過したガソリン車・LPG車、11年を経過したディーゼル車は税額が上乗せされます。
  (一般乗合用バス、被けん引車、低公害車(電気、天然ガス、メタノール、ガソリンハイブリッド自動車)は重課対象自動車から除かれます。)
*2:電気自動車(燃料電池車を含む)・プラグインハイブリッド自動車に対する愛知県独自の課税免除制度
  平成26年度から平成31(2019)年度までに新車新規登録を受けたものは、新車新規登録を受けた年度の月割分及び翌年度から5年度分が全額免除となります。
  (平成25年度に新車新規登録を受けたものは、平成31年度からは免除期間終了に伴い標準税率で課税となります。)


自動車税年税額_貨客兼用車(自家用) ※令和元年9月30日までの新車登車



総排気量 ロータリーエンジン
を原動機とするもの総容積
最大積載量 標準税率 重課税*1
(10%)
軽減
(-75%)
軽減
(-50%)
1.0ℓ以下 1t以下 ¥13,200 ¥14,500 ¥3,300 ¥6,600
1t超2t以下 ¥16,700 ¥18,300 ¥4,300 ¥8,600
1ℓ超1.5ℓ以下 2/3ℓ超1ℓ以下 1t以下 ¥14,300 ¥15,700 ¥3,600 ¥7,200
1t超2t以下 ¥17,800 ¥19,500 ¥4,600 ¥9,200
1.5ℓ超 1ℓ超 1t以下 ¥16,000 ¥17,600 ¥4,000 ¥8,000
1t超2t以下 ¥19,500 ¥21,400 ¥5,000 ¥10,000
2t超3t以下 ¥24,000 ¥26,400 ¥6,000 ¥12,000
*1:初度登録年月日から13年を経過したガソリン車・LPG車、11年を経過したディーゼル車は税額が上乗せされます。
  (一般乗合用バス、被けん引車、低公害車(電気、天然ガス、メタノール、ガソリンハイブリッド自動車)は重課対象自動車から除かれます。)



Q&A


Q1. ハイエース・ワゴン、コミューターで、乗車定員10人(14/15人)→貨物車に用途変更したいですが可能でしょうか。

乗車定員10人の乗用車→貨物車へ、乗車定員14/15人の乗合車→貨物車へ用途変更する場合は事前提出書面の審査を令和元年10月1日以降より実施。
当該自動車の構造・装置の変更内容に関する書面及び保安基準の適合性に関する書面などが必要になりました。審査には1ヶ月程。
下記表中の代表届に●/〇がある車種は、あらかじめ事前審査を提出してありますので即日検査が可能です。

■ハイエース・ワゴン・グランドキャビン・コミューター車種構成
   代表届  車両型式   グレード  乗員  エンジン型式  排気量  燃料  T/M
 2004.8
(平成16年)
【1型】
   CBA-TRH214W/219W  JDPDK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン  4A/T
 2005.1
(平成17年)
   CBA-TRH214W/219W  JDPDK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン  4A/T
   CBA-TRH224W  LDPNK  GC
   CBA-TRH229W
   CBF-TRH223B  LEPDK  DX  15人
 LEPNK  GL
   CBF-TRH228B  LEPDK  DX
 LEPNK  GL
   KR-KDH222B/227B  LEPDY  DX  2KD-FTV   2500cc  軽油
 LEPNY  GL
  2007.8
(平成19年)
【2型】
   CBA-TRH214W/219W  JDPDK  DX  10人  2TR-FE   2700cc  ガソリン     4A/T
 JDPNK  GL
   CBA-TRH224W  LDPNK  GC
 ☆  CBA-TRH229W
     CBF-TRH223B   LEPDK  DX  15人
 LEPNK  GL
   CBF-TRH228B  LEPDK  DX
 LEPNK  GL
   ADF-KDH223B  LEPDY  DX  1KD-FTV  3000cc  軽油
 LEPNY  GL
 2010.7
(平成22年)
【3型前期】
   CBA-TRH214W/219W  JDPNK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン  4A/T
 JDPNK  GL
   CBA-TRH224W  LDPNK   GC 
 ☆  CBA-TRH229W
   CBF-TRH223B  LEPDK  DX  15人
 LEPNK  GL
   CBF-TRH228B  LEPDK  DX
 LEPNK  GL
   LDF-KDH223B  LEPDY  DX  1KD-FTV  3000cc  軽油
 LEPNY  GL
 2012.4
(平成24年)
【3型後期】
 2013.12
(平成25年)
【4型】
   CBA-TRH214W/219W  JDPDK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン  4A/T
 JDPNK  GL
   CBA-TRH224W  LDPNK  GC
 ☆  CBA-TRH229W
   CBF-TRH223B    LEPDK  DX  14人
 LEPNK  GL
   CBF-TRH228B  LEPDK  DX
 LEPNK  GL
   LDF-KDH223B   LEPDY  DX  1KD-FTV  3000cc  軽油
 LEPNY  GL
    2015.1
(平成27年)
   CBA-TRH214W/219W  JDTDK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン  6A/T
 JDTNK  GL
   CBA-TRH224W  LDTNK  GC
 ☆  CBA-TRH229W
   CBF-TRH223B   LETDK  DX  14人
 LETNK  GL
   CBF-TRH228B  LETDK  DX
 LETNK  GL
   LDF-KDH223B    LEPDY  DX  1KD-FTV  3000cc  軽油  4A/T 
 LEPNY  GL
    2017.12
(平成29年)
【5型】
   CBA-TRH214W/219W  JDTDK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン   6A/T
   JDTNK  GL
   CBA-TRH224W  LDTNK  GC
 ☆  CBA-TRH229W
   CBF-TRH223B  LETDK  DX  14人
 LETNK  GL
   CBF-TRH228B  LETDK  DX
 LETNK  GL
   QDF-GDH223B  LETDY  DX  1GD-FTV  2800cc  軽油
 LETNY  GL
    2020.5
(令和2年)
【6型】
   3BA-TRH214W/219W  JDTDK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン  6A/T
 JDTNK  GL
   3BA-TRH224W/229W  LDTNK  GC
   3BF-TRH223B/228B  LETDK  DX  14人
 LETNK  GL
   QDF-GDH223B*2  LETDY  DX  1GD-FTV  2800cc  軽油
 LETNY  GL
    2021.8
(令和3年)
   3BA-TRH214W/219W  JDTDK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン   6A/T
 JDTNK  GL
   3BA-TRH224W/229W  LETNK  GC
   3BF-TRH223B/228B  LETDK  DX  14人
 LETNK  GL
   3DF-GDH223B*1  LETDY  DX  1GD-FTV  2800cc   軽油
 LETNY  GL
   2024.1
(令和6年)
   3BA-TRH214W/219W  JDTDK  DX  10人  2TR-FE  2700cc  ガソリン  6A/T
 JDTNK  GL
   3BA-TRH224W/229W  LETNK  GC
   3BF-TRH223B/228B  LETNK  GL  14人 
   3DF-GDH223B*1  LETNY  GL  1GD-FTV  2800cc  軽油
●:代表届出(使用過程車)
〇:代表届出(新車未登録車)
☆:事前審査中
GC:グランドキャビン
*1:型式指定番号:20214に限る。
*2:型式指定番号:18761に限る。


トヨタ・ハイエース・CBA-TRH229W



TOYOTA HIACE GRANDCABIN
型式:CBA-TRH229W 乗車定員:10人→4人 用途:普通乗用車→普通貨物車
初年度登録:平成18年10月 走行距離:309,700km
事前審査申請中:令和6年4月


ハイエース・グランドキャビン。乗車定員10人・普通乗用車→乗車定員4人・普通貨物車に用途変更。
乗車定員10人の普通乗用車は、貨物車の基準、貨物車ブレーキの証明が必要で事前審査を提出することになります。



トヨタ・ハイエース・CBA-TRH214W



TOYOTA HIACE WAGON
型式:CBA-TRH214W E/G型式:2TR-FE 初年度登録:平成18年9月 走行距離:243,724km
作業日:平成29年9月


10人乗りのハイエースワゴン。乗車定員10人→2人、用途を乗用→貨物に変更することに。*2
ミドルルーフなのでボディサイズが小型車枠を超えている、ガソリンエンジンで総排気量が2,700ccため普通貨物車(1ナンバー)になります。用途が貨物・乗車定員2人の場合、自動車税は¥8,000(年額)になります。
1ナンバー車は高速料金が高くなりますが、普通乗用車(3ナンバー)、小型貨物車(4ナンバー)より年間の維持費が安くなります。貨物車は車検有効期間は2年から1年になります。

この車両の車両総重量が2,520kg。この車両型式はこれが車両総重量許容限度になります。
2名乗車なので110kg(55kg×2名)を引くと2,410kg。
最大積載量が500kg以下では保護バーが不要、車両総重量2,500kg以下は重量税が¥9,900になるので、車両重量が重要です。
車検証に記載されている車両重量1,970kg。
このままの車両重量でしたら2,410kg-1,970kg=440kgなので最大積載量は400kgになり、保護バー不要、車両総重量は1,970kg+110kg+400kg=2,480kg。
しかし実際には2名乗車のため後席シート&シートベルトを取り外した車両重量は1,890kg。2,410kg-1,890kg=520kgなので最大積載量は500kg*1になり、保護バー不要、車両総重量は1,890kg+110kg+500kg=2,500kgに。
また、自動車税は返金も追徴もありません。 用途変更後にはETC車載器のセットアップ、自動車保険の変更を忘れずに。

※令和元年10月より乗用車から貨物車等への変更は事前書面審査を実施することになりました。 
※ハイエースワゴン(TRH214W:乗用・乗車定員10人・ロング・ワイド・ミドルルーフ)→貨物・乗車定員2人へ用途変更の場合、制動装置の証明ができず試験が必要になったケースがあります。

*1:アルミホイールは「乗車定員10人以下、最大積載量500kg以下」の場合は「JWL」マークで問題なし。
*2:自動車の運転者席の後方にある乗用設備を最大に利用した場合において、残された物品積載設備に積載し得る貨物の重量が、
  自動車の運転者席の後方にある乗用設備に乗車し得る人員の重量より大きいこと。
  乗車定員10人→2人は運転者席の後方に乗用設備がないので最大積載量は0kg以上。(最低の最大積載量は100kg)
注意:平成16年1月1日以降の乗車定員10人以上乗用車→貨物車へ用途変更する場合は制動装置の規定は7-15(トラック・バスの制動装置)です。 
   › 4-17-2_制動装置の規定の適用

 › TOYOTA HIACE WAGON(TRF214W):フローリング製作
 › TOYOTA HIACE WAGON(TRH214W):リアヒーター取り外し

車両重量(kg) 1,840 1,850 1,860 1,870 1,880 1,890 1,900 1,910 1,920
定員重量(2名) 110 110 110 110 110 110 110 110 110
最大積載量(kg) 550 550 550 500 500 500 500 500 450
車両総重量(kg) 2,500 2,510 2,520 2,480 2,490 2,500 2,510 2,520 2,480
  ハイエース・ワゴン
普通乗用
(3ナンバー・乗車定員10人)
ハイエース・ワゴン
普通貨物
(1ナンバー・乗車定員2人)
ハイエース・バン
小型貨物
(4ナンバー・乗車定員5人)
自動車税(年額) ¥51,000 ¥8,000 ¥16,000
自賠責保険料 ¥25,830(24ヶ月) ¥23,970 ¥17,350
重量税 ¥32,800(24ヶ月)
※18年経過以降は¥50,400
¥9,900
※18年経過以降は¥13,200
¥16,400
※18年経過以降は¥25,200
年間諸費用 ¥80,315 ¥41,870 ¥49,750
※上記の金額は新車登録から13年未満の場合


   価格(税別) 非課税  構造変更  予備検査
 公認車検費用(愛知県・名古屋ナンバー) ¥30,000  ―  ●  ● 
 事前書面審査・作成&提出
※作成日数:7~14日
※審査日数:受理後最大15日
¥100,000*1  ―  ●  ● 
 後席シート&ベルト取り外し(8人分) ¥30,000  ―  ●  ▲ 
 後席シート&ベルト処分料 ¥30,000  ―  ●  ▲ 
 車検整備一式 ¥34,800  ―  ●  ● 
 テスター代 ¥5,000  ―  ●  ● 
 検査+構造変更手数料*2 ―  ¥2,100  ●  ● 
 自賠責保険料(12ヶ月)*2 ―  ¥23,970  ●  ― 
 重量税(~2,500kg)*2 ―  ¥9,900  ●  ― 
 ナンバー代*2 ―  ¥1,440  ●  ― 
 ETC車載器セットアップ料*3 ¥3,000  ―  ●  ― 
 合計金額   ¥170,210*1
¥270,210 
¥231,900 
 消費税(10%) ¥23,280  ¥22,980 
 ご請求金額 ¥293,490  ¥254,880 

※上記は2017年9月現在の価格です。業販割引は致しません。*2
※保安基準に適合するための修理費用は別途。
*1:2019.10~は事前書面審査が必要です。代行費用:¥100,000~(税別)
*3:ETC2.0は別途

クライスラー



CHRYSLER GRAND CHEROKEE SRT8
型式:不明 E/G型式:6.1L 乗車定員:5人
初年度登録:平成21年11月 走行距離:-km
問い合わせ日:令和5年12月


クライスラー グランドチェロキー。乗車定員5人→2人 or 5人、乗用→貨物へ用途変更の問い合わせ。
正規輸入車(ディーラー車)で型式不明。FMVSSラベルがない。下記のステッカーが貼ってあった。(Made in Australia)
FMVSSラベルのない場合は貨物の証明をしなけばならない。証明は容易ではありません。


トヨタ・ヴェルファイア



TOYOTA VELLFIRE
型式:DBA-AGH30W E/G型式:2AR 乗車定員:7人
初年度登録:平成30年6月 走行距離:-km
問い合わせ日:令和5年11月


トヨタ・ヴェルファイア。乗車定員7人→2人、乗用→貨物へ用途変更の問い合わせ。



■愛知県外の場合は一時抹消して予備検査渡しの場合
   価格
(税別)
 価格
(非課税)
 セカンドシート&サードシート一式取外し ¥45,000   
 公認代行料・構造変更 ¥30,000  2,600 
 保安基準点検整備・持込検査代行料 ¥34,800  ― 
 テスター代 ¥5,000  ― 
 赤ナンバー申請費用 ¥5,000  ¥750 
 合計金額 ¥119,800  ¥3,350 
 消費税(10%) ¥11,980  ― 
 ご請求金額  ¥135,130


■構造変更した場合の参考価格
   価格
(税別)
 価格
(非課税)
 セカンドシート&サードシート一式取外し ¥45,000   
 公認代行料・構造変更 ¥30,000  2,600 
 保安基準点検整備・持込検査代行料 ¥34,800  ― 
 テスター代 ¥5,000  ― 
 自賠責保険料(12ヶ月・自家用普通貨物車最大積載量2t以下) ―  ¥16,900 
 重量税(3,000kg・エコカー外・13年経過)*3 ―  ¥17,100 
 自動車税*1 ―  登録月による 
 希望ナンバー申請代行料*4 ¥6,000  ¥4,160 
 ETC車載器セットアップ料*5 ¥3,000  ― 
 合計金額 ¥123,800  ¥40,760 
 消費税(10%) ¥12,380  ― 
 ご請求金額  ¥176,940~

*1:3月以外の新規登録は月割りで計算されます。› 自動車税種別割年税額一覧表(愛知県) › 自動車税種別割のグリーン化税制について 
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
\14,600 \13,300 \12,000 \10,600 \9,300 \8,000 \6,600 \5,300 \4,000 \2,600 \1,300
\16,100 \14,600 \13,200 \11,700 \10,200 \8,800 \7,300 \5,800 \4,400 \2,900 \1,400
※上段は標準税率、下段は重税(13年を経過したガソリン車で貨物の場合:概ね10%重税適用車)。
※減免申請代行料は別途 › 身体障害者などの自動車税種別割
*2:新車登録5年未満で所有者・使用者に変更がある場合は環境税に注意して下さい。
*3:重量税は車種、初年度登録よって変わります。
*4:希望ナンバーでない場合のナンバー代は¥1,460です。代行料は不要です。
*5:ETC2.0:¥5,000(税別)
※上記価格は2023年11月現在の価格です。
※保安基準に適合するための修理費用は別途。
※引き取り+納車費用は別途。陸送の手配は致しません。
※貨物に変更するので、タイヤのはみ出しは検査に通りませんのでご注意下さい。
※ブレーキキャリパー&ローターが変更されている場合は、制動装置の技術基準等への適合性を判断できる書類を作成して提出しなければならない。
 また運転席シートまたは助手席シートをRECAROシートに変更されている場合は、シートとシートレールの保安基準試験成績表を提出しなければならない。
  •      工 賃
    (税別)
     制動装置の技術基準等への適合性を判断できる書類*1  構造変更時にブレーキに変更がある場合に必要   ¥50,000~ 
     シート&シートレールの保安基準試験成績*1  継続検査、構造変更時にシート、シートレールに変更がある場合に必要
     ※シート&シートレールメーカーへ取り寄せ
     ¥10,000~ 
  • *1:構造変更時にブレーキ、シート、シートレールに変更があった場合は別途書類が必要。2021年からは継続検査でも必要です。

トヨタ・VOXY



TOYOTA VOXY Z ”煌"
型式:AZR60G E/G型式:1AZ-FE 初年度登録:平成19年2月 走行距離:151,028km
作業日:平成30年2月


8人乗りのVOXY。仕事で使用するため乗車定員を8人→3人、用途を小型乗用→小型貨物へ変更。
ボディサイズが小型車枠とガソリンエンジンの総排気量が2000ccなので小型貨物車(4ナンバー)になります。
自動車税は総排気量:1.5ℓ超・最大積載量:1t以下なので¥16,000(年間)。乗車定員3人の場合は¥8,000(年間)になります。ただし車検有効期間は2年から1年になります。

車検証に記載されている(小型乗用車時)車両重量は1,520kg、車両総重量は1,960kg。しかしこの車両型式の車両総重量許容限度は2,070kg。
3人乗車なので165kg(55kg×3人)を引くと1,905kg。後席シート&シートベルトを取り外した実際の車両重量は1,490kg。
1,905kg-1,490kg=415kgなので最大積載量は400kgになりますので車両総重量は1,490kg+165kg+400kg=2,055kgになります。
残念ながら車両総重量を2トン切ることができませんでした。乗用時の車両総重量が2トン未満だったので貨物に変更しても2トン未満になると思っていたが、自動車の諸元表に同型式に2,070kgが存在するので車両総重量許容限度が2,070kgになってしまいます。2人乗車や5人乗車などで計算しましたが、この車両は車両総重量が2トンを切ることはできないようです。
セカンドシートはレバーを取り外してリクライング機構ができないようにしなければなりません。今回はヒンジにボルト&ナットを溶接してリクライングできないようにしました。最大積載量が500kg以下では保護バーが不要ですが、後席の右側には保護バーが必要。検査員に「シートの肩の高さ程に保護バーを取り付ければよい」と言われ、保護バーを製作。アルミホイールは「乗車定員10人以下、最大積載量500kg以下」の場合は「JWL」マークで問題なし。
また、型式に「改」を付けることはできない。自動車税は返金も追徴もありません。 用途変更後にはETC車載器のセットアップ、自動車保険の変更を忘れずに。

乗車定員10人未満の乗用車⇒貨物車へ変更の場合、事前書類審査は必要ありません。(愛知県の場合)

車両重量(kg) 1,440 1,450 1,460 1,470 1480 1,490 1,500 1,510 1,520
定員重量(3名) 165 165 165 165 165 165 165 165 165
最大積載量(kg) 450 450 400 400 400 400 400 350 350
車両総重量(kg) 2,055 2,065 2,025 2,035 2,045 2,055 2,065 2,025 2,035
車両重量(kg) 1,440 1,450 1,460 1,470 1480 1,490 1,500 1,510 1,520
定員重量(2名 110 110 110 110 110 110 110 110 110
最大積載量(kg) 500 500 500 450 450 450 450 450 400
車両総重量(kg) 2,050 2,060 2,070 2,030 2,040 2,050 2,060 2,070 2,030
車両重量(kg) 1,440 1,450 1,460 1,470 1480 1,490 1,500 1,510 1,520
定員重量(5名 275 275 275 275 275 275 275 275 275
最大積載量(kg) 350 300 300 300 300 300 250 250 250
車両総重量(kg) 2,065 2,025 2,035 2,045 2,055 2,065 2,025 2,035 2,045

  VOXY
小型乗用
(5ナンバー・乗車定員8人)
VOXY
小型貨物
(4ナンバー・乗車定員3人)
自動車税(年額) ¥39,500 ¥8,000
自賠責保険料 ¥25,830(24ヶ月) ¥17.350
重量税 ¥32,800(24ヶ月)
※18年経過以降は¥50,400
¥9,900
※18年経過以降は¥13,200
年間諸費用 ¥68,815 ¥35,250
※上記の金額は新車登録から13年未満の場合


  価格
(税別) 
価格
(非課税) 
公認車検費用(愛知県・尾張小牧ナンバー) \30,000  
後席シート&ベルト取り外し \20,000  
後席シート&ベルト処分料 \15,000  
セカンドシート・リクライニング固定加工 ¥10,000  
セカンドシート・右側・保護バー製作 ¥30,000  
車検整備一式 \29,800  
テスター代 \5,000  
希望ナンバー申請代行料 ¥6,000  
検査+構造変更手数料(その他) ¥2,000 
自賠責保険料(12ヶ月) ¥17,350 
重量税(~2,500kg) ¥9,900 
ナンバー代(希望ナンバー) ¥4,100 
ETC車載器セットアップ料 \3,000  
合計金額 ¥148,800 ¥33,350 
ご請求金額:\182,150(税別)
※上記は2018年2月現在の価格です。
※保安基準に適合するための修理費用は別途。

メルセデスベンツ



MercedesBenz C63 AMG STATION WAGON
型式:CBA-204277 E/G型式:156(V8・6208cc) 乗車定員:5人 初年度登録:平成20年9月 
走行距離:88,000km 車両重量:1860kg
問い合わせ:令和5年8月 


5人乗りのステーションワゴン。乗車定員を5人のまま、普通乗用(3ナンバー)→普通貨物(1ナンバー)へ用途変更できるかお問い合わせ。 乗車定員5人乗りのまま乗用→貨物への用途変更は非常に難しいです。5人乗りのSUVは物品積載設備の床面積より乗車設備の床面積が大きく、一般的に乗車定員を減らして物品積載設備の床面積を増やし、減らした人数分の重量が最大積載量になります。乗車定員を減らさない場合、許容重量が問題なります。
机上では車輛重量を少し軽くすれば乗車定員5人のまま乗用→貨物へ用途変更できそうです。あとは物品積載設備の床面積を確保しなければなりません。
現車を測定し、2列目シートを加工しても床面積はギリギリ確保できるかでした。
この作業は予備検査での構造変更になりますので、ナンバーの付いている場合は一時抹消し、予備検査(用途変更)に合格した後、中古車新規登録をします。
ETC車載器の再セットアップは必ず行なって下さい。自動車保険会社への連絡も忘れずに。

   普通乗用車  普通貨物車
 自動車税(1年)15%重課(1年) ¥127,600  ¥17,600 
 自賠責保険料   12ヶ月 ―  ¥16,900 
 24ヶ月 ¥17,650  ― 
 重量税   車両総重量:3t(12ヶ月)*1 ―  ¥16,900 
 車量重量:2t(24ヶ月)*2 ¥45,600  ― 
*1:新車新規登録から18年経過の場合:¥18,900
*2:新車新規登録から18年経過の場合:¥50,400

■乗車定員5人のままで普通貨物車に変更した場合の参考価格
   価格
(税別)
 価格
(非課税)
 公認車検費用(予備検査・構造変更・資料作成) ¥150,000  ¥2,600 
 後席シート・リクライニング固定加工 ¥20,000~  ― 
 一時抹消登録代行料   名古屋・尾張小牧 ¥15,000  ¥350  
 岐阜・三河 +¥18,000 
 新規登録料*2   名古屋・尾張小牧 ¥20,000  ¥700  
 岐阜・三河 +¥18,000 
 車庫証明書申請料   片道10km未満 ¥25,000  ¥2,700  
 片道10km毎に加算 +¥5,000 
 保安基準点検整備・持込検査代行料 ¥34,800  ― 
 輸入車 +¥10,000  ― 
 テスター代 ¥5,000  ― 
 希望ナンバー申請代行料*4 ¥6,000  ¥4,160 
 自賠責保険料(12ヶ月・自家用普通貨物車最大積載量2t以下) ―  ¥16,900 
 重量税(3,000kg・エコカー外・13年経過)*3 ―  ¥17,100~ 
 自動車税*1 ―  登録月による 
 ETC車載器セットアップ料*5 ¥3,000  ― 
 合計金額 ¥288,800~  ¥44,510~ 
 消費税(10%) ¥28,880~  ― 
 ご請求金額  ¥362,190~
*1:3月以外の新規登録は月割りで計算されます。› 自動車税種別割年税額一覧表(愛知県) › 自動車税種別割のグリーン化税制について 
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
\14,600 \13,300 \12,000 \10,600 \9,300 \8,000 \6,600 \5,300 \4,000 \2,600 \1,300
\16,100 \14,600 \13,200 \11,700 \10,200 \8,800 \7,300 \5,800 \4,400 \2,900 \1,400
※上段は標準税率、下段は重税(13年を経過したガソリン車で貨物の場合:概ね10%重税適用車)。
※減免申請代行料は別途 › 身体障害者などの自動車税種別割
*2:新車登録5年未満で所有者・使用者に変更がある場合は環境税に注意して下さい。
*3:重量税は車種、初年度登録よって変わります。
*4:希望ナンバーでない場合のナンバー代は¥1,460です。代行料は不要です。
*5:ETC2.0:¥5,000(税別)
※上記価格は2023年8月現在の価格です。
※保安基準に適合するための修理費用は別途。
※引き取り+納車費用は別途。陸送の手配は致しません。
※貨物に変更するので、タイヤのはみ出しは検査に通りませんのでご注意下さい。
※ブレーキキャリパー&ローターが変更されている場合は、制動装置の技術基準等への適合性を判断できる書類を作成して提出しなければならない。
 また運転席シートまたは助手席シートをRECAROシートに変更されている場合は、シートとシートレールの保安基準試験成績表を提出しなければならない。
  •      工 賃
    (税別)
     制動装置の技術基準等への適合性を判断できる書類*1  構造変更時にブレーキに変更がある場合に必要   ¥50,000~ 
     シート&シートレールの保安基準試験成績*1  継続検査、構造変更時にシート、シートレールに変更がある場合に必要
     ※シート&シートレールメーカーへ取り寄せ
     ¥10,000~ 
  • *1:構造変更時にブレーキ、シート、シートレールに変更があった場合は別途書類が必要。2021年からは継続検査でも必要です。



■2008年7月モデル・C63 AMG ステーションワゴン
Cクラスステーションワゴン(W204型)のラインアップは、出力の大幅な向上を図った184ps(従来モデル比+21ps)の1.8Lスーパーチャージャー付直列4気筒エンジンを搭載した「C200コンプレッサー ステーションワゴン」(ベーシックモデル)、その「エレガンス」仕様と「アバンギャルド」仕様の3タイプ。2.5L V型6気筒搭載の「C250ステーションワゴン エレガンス」/「同 アバンギャルド」の2タイプ。さらに、トップパフォーマンスモデルとしてV8 6208ccの「C63AMG ステーションワゴン」を設定する。従来モデルに比べテールゲートの角度を立たせたリアエンドを特徴とし、「アバンギャルド(AVANTGARDE)」仕様はセダンと同様、フロントグリルにスリーポインテッドスターを配した。走行性能面は、Cクラスセダンと同様、新コンセプト「AGILITYCONTROL(アジリティコントロール)」を採用したサスペンション、油圧式セレクティブダンピングシステムにより通常走行ではしなやかな乗り心地を維持しつつ、ハードなコーナリングなど、一定以上の負荷がかかった場合には瞬時に減衰力を高める。装備面では、HDDナビシステム、オーディオ/ビジュアルなどさまざまな機能をリンクしすぐれた操作性をもつ「COMAND(コマンド)システム」や、後退時に車両後方の映像と車両の予測進路ラインをディスプレイに表示し運転操作をサポートするパーキングアシストリアビューカメラを全車に標準装備。今回、運転状況や路面状況に応じたダンパーの減衰力を電子制御、スイッチ切換えによって変速スピードやエンジン特性を変えることができる「ダイナミックハンドリングパッケージ」を採用(一部モデル)。「SRSニーバッグ」や「アダプティブブレーキライト」、「インテリジェントライトシステム」など安全装備の充実(全モデル)。駐車時などにドライバー操作をサポートする「パーキングアシストリアビューカメラ」を標準装備した(セダン全モデル)。

ポルシェ・カイエン


975



PORSCHE CAYENNE TURBO
型式:ABA-9PAM4851A(975モデル) E/G型式:M4851 初年度登録:平成21年2月 走行距離:38,300km
作業日:令和5年6月


5人乗りのカイエン。乗車定員を5人のまま、普通乗用(3ナンバー)→普通貨物(1ナンバー)へ用途変更。
乗車定員5人乗りのまま乗用→貨物への用途変更は非常に難しい。5人乗りのSUVは物品積載設備の床面積より乗車設備の床面積が大きく、一般的に乗車定員を減らして物品積載設備の床面積を増やし、減らした人数分の重量が最大積載量になります。乗車定員を減らさない場合、許容重量が問題になります。
今回は物品積載設備の床面積、最大積載量など解決し、乗車定員5人のまま乗用→貨物へ用途変更できました。
予備検査での構造変更になりますので、ナンバーの付いている場合は一時抹消してから、予備検査(用途変更)に合格した後、中古車新規登録をします。
ETC車載器の再セットアップは必ず行なって下さい。自動車保険会社への連絡も忘れずに。
乗車定員10人未満の乗用車⇒貨物車へ変更の場合、事前書類審査は必要ありません。(愛知県の場合)




955





PORSCHE CAYENNE TURBO S
型式:GH-9PA50A(955モデル) E/G型式:50 初年度登録:平成17年12月 走行距離:80,900km
作業日:令和4年3月


5人乗りのカイエン。乗車定員を5人のまま、普通乗用(3ナンバー)→普通貨物(1ナンバー)へ用途変更。







①物品積載設備の床面積
 7人または8人乗りの場合、3列目のシート等を取り外して物品積載設備にするのが一般的。しかしカイエンは5人乗りの設定しかないので、物品積載設備にできない。
 トランクと言われる部分は乗車定員の携行品の積載箇所で、物品積載設備とは判断しない。

②最大積載量は運転席後方の乗車設備より大きくなければならない

 例①:車両重量2,480kg、乗車定員5人:275kg(55kg×5人)、車両総重量:2,755kgの場合、
  乗車定員を4人にすると、最大積載量は55kg×2人=110kg<必要な最大積載量:115kg(計算上の値)
  車両重量:2,480kg(実際は取り外したシート重量分は軽くなる)
  乗車定員4人:220kg(55kg×4人)
  最大積載量:115kg(計算上の値)
  車両総重量:2,815kg
  車両総重量:2,755kg-2,815kg=-60kg足りない。ただし同一型式内に車両総重量:3,000kgがあった場合、
  最大積載量:100kg(50kg毎切り捨て)になり、車検証に記載される車両総重量は2,800kgになるが、計算上  の時には車両総重量は2,815kgないとダメ。

 右の写真のように、右側シート(1人分)を外して、乗車定員5人→4人にした場合、保護バーが必要です。
 保護バーによって左側ドアから乗り降りができないといけません。この構造はダメと言われました。
 右側シートを取外し、保護バーを取り付て乗車定員を3人にするか、後席をすべて取り外して乗車定員2人にして保護バーは不要になります。
 乗車定員3人以下が車両総重量、保護バー、乗り降りの問題も解決します。
  
 例②:車両総重量は2,755kg(車検証)の同一型式内には車両総重量がMAX2,855kgがあるとする。差は100kg。
  仮に5人乗りのままが問題ないとして、運転席後方の乗用設備が3人×55kg=165kgの場合、最大積載量は200kg以上必要。だが100kgしかできないのでダメ。
  (車両重量を2,380kg以下にすれば問題ない。)
   1脚取り外す(4人乗り)と、2×55kg=110kg。最大積載量は100kgになるので問題ない。
   2脚取り外す(3人乗り)と、55kg。最大積載量は100kgになる。
   3脚取り外す(2人乗り)と、最大積載量は100kgになる。
   ※実際にはシート&シートベルトの重量も引くので最大積載量は大きくなります。
 
車体の形状が「箱型」、「幌型」または「ステーションワゴン」の乗用車として認証を受けた四輪以上の指定自動車等及びこれらの自動車に対し「指定自動車等と関連」に区分される並行輸入車の乗車人員の携行品の積載箇所は、用途区分通達における物品積載設備とは判断しない。
ただし、車体の形状が次のものに限り、「後部座席等の取り外し(後席定員の設定が複数ある状態で認証等と受けたものを含む)」または「床面への格納固定」を行ない、これによってできた床面及び当該床面積と連続した乗用人員の携行品の携行品の積載箇所については物品積載設備とする。
 ①ステーションワゴン
 ②ステーションワゴン以外の自動車であるが別添3「並行輸入自動車審査要領」6.2.4を準用した場合にステーションワゴンと分類できるもの
 ③幌型の自動車であって座席後方の幌が車両の最後尾附近まであるもの





■乗車定員5人のままで普通貨物車に変更した場合の参考価格
   価格
(税別)
 価格
(非課税)
 公認車検費用(予備検査・構造変更・資料作成) ¥100,000  ¥2,600 
 後席シート・リクライニング固定加工 ¥20,000  ― 
 一時抹消登録代行料   名古屋・尾張小牧 ¥15,000  ¥350  
 岐阜・三河 +¥18,000 
 新規登録料*2   名古屋・尾張小牧 ¥20,000  ¥700  
 岐阜・三河 +¥18,000 
 車庫証明書申請料   片道10km未満 ¥25,000  ¥2,700  
 片道10km毎に加算 +¥5,000 
 保安基準点検整備・持込検査代行料 ¥34,800  ― 
 輸入車 +¥10,000  ― 
 テスター代 ¥5,000  ― 
 希望ナンバー申請代行料*4 ¥6,000  ¥4,160 
 自賠責保険料(12ヶ月・自家用普通貨物車最大積載量2t以下) ―  ¥16,900 
 重量税(4,000kg・エコカー外・13年経過)*3 ―  ¥22,800~ 
 自動車税*1 ―  登録月による 
 ETC車載器セットアップ料*5 ¥3,000  ― 
 合計金額 ¥238,800~  ¥50,210~ 
 消費税(10%) ¥23,880~  ― 
 ご請求金額  ¥312,890~

*1:3月以外の新規登録は月割りで計算されます。› 自動車税種別割年税額一覧表(愛知県) › 自動車税種別割のグリーン化税制について 
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月
\14,600 \13,300 \12,000 \10,600 \9,300 \8,000 \6,600 \5,300 \4,000 \2,600 \1,300
\16,100 \14,600 \13,200 \11,700 \10,200 \8,800 \7,300 \5,800 \4,400 \2,900 \1,400
※上段は標準税率、下段は重税(13年を経過したガソリン車で貨物の場合:概ね10%重税適用車)。
※減免申請代行料は別途 › 身体障害者などの自動車税種別割
*2:新車登録5年未満で所有者・使用者に変更がある場合は環境税に注意して下さい。
*3:重量税は車種、初年度登録よって変わります。
*4:希望ナンバーでない場合のナンバー代は¥1,460です。代行料は不要です。
*5:ETC2.0:¥5,000(税別)
※上記価格は2023年6月現在の価格です。
※保安基準に適合するための修理費用は別途。
※引き取り+納車費用は別途。陸送の手配は致しません。
※今回、車両総重量が3,000kgを超えてしまったが、クルマによって3,000kgを超えない場合もあります。
※貨物に変更するので、タイヤのはみ出しは検査に通りませんのでご注意下さい。
※ブレーキキャリパー&ローターが変更されている場合は、制動装置の技術基準等への適合性を判断できる書類を作成して提出しなければならない。
 また運転席シートまたは助手席シートをRECAROシートに変更されている場合は、シートとシートレールの保安基準試験成績表を提出しなければならない。
  •      工 賃
    (税別)
     制動装置の技術基準等への適合性を判断できる書類*1  構造変更時にブレーキに変更がある場合に必要   ¥50,000~ 
     シート&シートレールの保安基準試験成績*1  継続検査、構造変更時にシート、シートレールに変更がある場合に必要
     ※シート&シートレールメーカーへ取り寄せ
     ¥10,000~ 
  • *1:構造変更時にブレーキ、シート、シートレールに変更があった場合は別途書類が必要。2021年からは継続検査でも必要です。

日産


日産・キャラバン



NISSAN CARAVAN
型式:TA-QE25 E/G型式:KA24 乗車定員:2人 初年度登録:平成17年1月 走行距離:117,600km
作業日:令和5年3月 


他県からのキャラバン。すでに乗車定員8人→5人になっている仕様から、乗車定員2人・乗用→貨物へ用途変更。
他県では事前審査が必要で、新規検査等届出書 第1号様式(その2)の重量の計算だけを依頼。
現車から荷室長、荷室まで長さ、取り外したシートの重量を測定し計算。最大積載量は、ベースが乗用なので許容軸重の諸元がありません。同型式から一番重い車両総重量から算出。愛知県では10人未満の乗用→貨物への用途変更に事前審査は必要ありません。




   価格
(税別)
 新規検査等届出書
 第1号様式(その2)の重量の計算・書類作成
 ※作成:2~3日
¥30,000 


日産・キャラバン



NISSAN CARAVAN MICRO BUS(CHAIR CAB)
型式:CBF-DSGE25改(オーテックバージョン・車いす移動車) E/G型式:QR25 乗車定員:10人
初年度登録:平成20年8月 走行距離:93,600km
問い合わせ日:令和4年12月


日産キャラバン(オーテックバージョン・車いす移動車)乗車定員10人→2人、特種→貨物へ用途変更の問い合わせ。
ベース車は乗車定員12人(11+0+1)のマイクロバスを、乗車定員10人・車いす移動車に変更された日産純正の特装車。
運転席後方の全シート、特種設備を取り外し。

乗合→貨物への用途変更は制動装置の試験が必要です。(試験の費用は約150万円)
同モデルには標準幅、スーパーロング、ハイルーフのバンがあるので、制動装置の証明ができれば試験は必要ありません。
前席のシートは運転席シートと2人掛けシートなので乗車定員は3人にです。乗車定員2人にするには、同モデルの助手席・1人掛けシートに取り替えをおススメします。
ハイエースワゴン(乗用・乗車定員10人・ロング・ワイド・ミドルルーフ)→貨物・乗車定員2人へ用途変更の場合、制動装置の証明ができず試験が必要になったケースがあります。
日産は詳細な資料の入手が難しいため、事前書類作成に時間と別途費用がかかります。
まずは事前審査をしてから。

   価格
(税別)
 事前審査書類作成・提出 ¥120,000~ 
 制動装置の試験 ¥1,500,000~ 
※事前審査後の予備検査費用は別途。