Q.オイルの添加剤の種類


添加剤の有効成分
個体の有効成分 グラファイト 石墨ともいう。古くから知られた添加剤
  二硫化モリブデン これも定評ある潤滑剤。摩擦の少ない微粉末状。そのため化学的には極めて安定しており高温や高荷重がかかって油膜切れを起こしたとしても、ある程度の潤滑性は維持することが可能。
  セラミック アルミナセラミックスの微粉末
  チタン  
  シリコン  
  テフロン フッ素樹脂。摩擦を減らす
  銅・錫 傷埋め補修材。圧縮が回復する
  クォーツ 石英。ようするに石
液体の有効成分 パラフィン系 塩素化パラフィン。圧縮を回復させる
  ポリマー系 圧縮を回復させる
  ホホバオイル 植物性油脂 
  スクアラン 深海鮫肝油。潤滑性が非常に良い
  有機モリブデン 液体のモリブデン化合物。潤滑性に優れる
粘度指数向上剤は高温時に粘度変化が起こらないするもので、一般的に高分子の油溶性ポリマーを使用される。
このポリマーは低温時には小さくなって縮んでいるが、高温時には大きく膨らむという特性を利用して高温時においても低温時のような流動特性(粘度)を維持している。
低温でも高温になってもオイルのドロドロ感を同一にする添加剤として考えてもらうとわかりやすい。

一方、流動点降下剤は低温時にオイルが固まる特性を緩和するもの。冬場にエンジンオイルが固まると潤滑しなくなってエンジンが焼き付きをおこしてしまうことがある。
それを防ぐためオイルが固まらないようにい凝固点(固体化する温度)を下げ、オイルが循環しながら潤滑できるようにするというのがこの添加剤の役割である。
しかし最近ではベースオイルの製造技術が向上してきたため、これらの添加剤にたよる割合が減ってきているのが現実。