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KAWASAKI



1956-1969


1950年に自転車取り付けエンジンの生産を開発した川崎航空機工業。1954年には現カワサキの前身となる川崎明発工業が設立され、川崎がエンジンを供給し、明発が製造・販売を担当する形で本格的なオートバイ生産がスタート。その後、川崎側が二輪事業拡大の方針を打ち出し、1959年には川崎が一貫生産を行い、明発が販売を手掛ける形態に改められ、「カワサキ」のバイクが世に誕生することになる。
モトクロッサーに改造されて大活躍を収め、カワサキの名を国内外に知らしめた、1962年の125B8をはじめ、注目を集めたモデルはいくつかあるが、この時代のカワサキと言えばやはりメグロを吸収合併した1964年以降だろう。1966年に発売された650W1、通称「ダブワン」は、国内最強モデルとして重量車マニアの垂涎の的となり、クラス世界初のロータリーディスクバルブ2気筒エンジンを積んだ250A1も、その俊足ぶりでライバルを圧倒。そして、1969年には「じゃじゃ馬」と評された伝説の500SSマッハⅢが登場する。

1970-1979


ダブワンの発売以来「重量車を得意とするメーカー」というイメージが定着し始めたカワサキにとって、CB750FOURの登場は大きな脅威であり刺激となる。まずマッハⅢの兄弟分750SSを1971年に発売してナナハン戦線に参入し、続く1972年に満を持して900スーパー4(Z1)を発売。セクシーなフォルムに当時最高のメカとされていたDOHC4気筒エンジンを包んだZ1は、瞬く間に世界のビッグバイク市場を席巻する。その国内版として1973年に発売された750RS(Z2)も爆発的な人気を集めた。
Z1は1977年にZ1000へと正常進化し、1978年には派生モデルとしてカフェレーサー風のZ1Rをリリース。それとは別に水冷並列6気筒のZ1300をリリースし世界を驚かせ、「重量車のカワサキ」を更に強固なものにしていくのだった。国内市場ではCB400FOUR以来の4気筒、しかもDOHCヘッドを採用したZ400FXが1979年に登場。マルチエンジンを待ち望んでいた中型免許(現在の普通自動二輪免許)ライダーにとって最高の贈り物となり、驚異的なセールスを記録する。

1980-1989


1981年にZ1000がZ1000Jに生まれ変わり、1982年にはZ1000Rローソンレプリカが登場。そして、1984年にはGPZ900Rニンジャが世界中にセンセーションを巻き起こすなど、海外市場では大きな足跡を残した1980年代のカワサキだが、国内のレーサーレプリカブームには乗り遅れた感が否めなかった。
そんな国内での劣勢を挽回すべく、GPレーサーKR譲りのタンデムツインエンジンをKR250を満を持して1984年リリースし、レプリカ戦線に加わるが、特異なエンジンレイアウトによるパーツ不足もあって実際にレースに出場する車輌はまれ。1986年に登場したGPZ400Rはアルミフレームと前後16インチタイヤを装着していたが、基本的な性格はツアラー。実戦向けのポテンシャルを持ったKR-1S/R、ZX-4、ZXR250/400が登場するのは、ブームも終焉に向かい始めた1980年代後半のことだった。
しかし、そんな状況の中でGPZ400Rは常に好調なセールスを記録。ユーザー本意の堅実なマシン造りは1989年にリリースされたゼファーに受け継がれ、さらに大きな実を結ぶこととなる。

1990-2010


大方の予想に反してビックヒットとなったゼファー。1990年には750cc、1992年1100ccを追加し、シリーズラインナップを完成させる。単に排気量を変えただけでなく、それぞれに独自のキャラクターを持たせたのが面白いところで、特に750ccはZ2を意識して全体に丸みを帯びたデザインを採用し、フレームも限界近くでしなりを感じさせるように設計されている。750ccと1100ccは基本的にデビュー当時のままだが、400ccは1996年に4バルブヘッドのチューニングエンジンを搭載した壊χ(カイ)に進化。動力性能が大幅に高められた。これに加えて、1990年代のカワサキは、ハイスピードツアラーのZZRと、Z1000Rローソンレプリカイメージで仕上げたZRXもシリーズ展開し、独自のファン層を獲得している。
1996年道交法改正により大型免許が教習所で取得可能となったことや、その後の排ガス規制などの導入によって、400/250ccクラスはラインナップが極端に減ってしまったが、最も注目株なのが2008年4月にデビューしたNinja250Rだ。DOHC並列2気筒エンジンを搭載し、フルカウルを身に纏ったそのパフォーマンスは、初心者からベテランに至るまで幅広い支持を獲得している。
2000年以降のカワサキ車では、独特な構造のフレームやフルブーストで190PSを発生するエンジンを搭載し、新たなフラッグシップモデルとして2000年に登場したZX-12Rは、世界に大きなインパクトを与えた。そして待望のリッタークラスのスーパースポーツとして2004年にデビューしたZX-10R。2004年の全逆輸入車中トップの販売台数を記録するなど人気を誇った。また、2005年にフルモデルチェンジを果たしたZZR1400は、新時代のフラッグシップとして君臨し続けている存在だ。



KAWASAKI Ninja H2R/H2/H2SX/H2SXSE



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KAWASAKI Ninja ZX-12R



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