タイヤ空気圧のメンテナンスは、安全な走行に欠かすことのできない重要項目です。一般的に「タイヤが空気圧に依存する割合は90%」といわれるように、いくら高性能なタイヤでも適正な空気が入っていなければ、充分な性能を発揮することはできません。言い換えれば、タイヤ空気圧に関する知識をしっかりマスターしておけば、安全な運転にもつながります。では、タイヤ空気圧について見ていくことにしましょう。タイヤの空気は1ヶ月間で10~20kPaが自然に抜けるといわれています。空気を抜けにくくするために、タイヤの内側にはインナーライナーという気体を透過しにくいゴムのシートが貼られていますが、そのゴムの分子よりも空気の分子の方が小さいため、空気がゴムの層に入り込み、タイヤ全体からじわじわと抜けていくのです。タイヤの空気圧は1か月に一度、最低でも季節が変わったら点検しましょう。
タイヤの空気圧はタイヤがまだ冷えている時に、自動車メーカーの指定空気圧に調整しましょう。それには、①エンジン停止から3時間以上、または②走行距離が1.6km以内といわれます。タイヤが温まっている時は、指定空気圧よりも0.3kg/多く充填するのが目安です。(外気温や天気(高・低気圧)や標高差でも空気圧は変化します)
同一サイズ、同一軸への装着、同一走行条件でありながら、200kPaで設定した空気圧が230kPaになったりする要因は、タイヤ組み込み時の水分(水滴)の侵入と考えられます。タイヤ内部の水分(水滴)が熱により気化すると、「20℃、1気圧で1cm3(1グラム)の水が気化した場合、約1,350倍に膨張」するのです。195/65R15のエアボリュームが約28リットルとすれば、仮に3グラム程度の水分が浸入してタイヤ内で蒸発したとすると、14.3%体積が増えて、200kPaのタイヤが229kPaになると理論的には計算できます。インチアップによるタイヤのロードインデックスが下がった場合の空気圧は、自動車メーカー指定空気圧よりも高く充填して下さい。欧州車が乗車人数や積載荷物の量によって設定空気圧を変動させているのに対して、国産車はタイヤサイズの違いによる空気圧の設定しか表示されていません。このことは、タイヤ空気圧に対する意識の違いを表していると思われます。日本では「タイヤによって最低限の荷重負荷能力が発揮されていれば良い」と考えられているのですが、欧州では「乗り心地やドライバビリティを積極的に変化させよう」と能動的にタイヤを使っているといえます。
国産車は、推奨空気圧を1つしか指定していないのが一般的であり、これは最大定員数+積載荷物分を前提にした通常の走行条件にて設定されています(車両保安基準に規定されています)。「1名乗車なら空気圧を下げられるのか?」という質問もありそうですが、あくまでも指定空気圧を基準とし、それより下げることは行いません。欧州車の場合も、例えばBMWでは4名乗車時と5名+荷物積載時での空気圧を設定していますが、4名乗車時の指定空気圧で5名+荷物を積載した場合、基準より上げる設定となっていると考えられます。
パンク修理
パンクして空気不足で走行すると外側からは大丈夫に見えても、実際にはタイヤを外してみると内側のワイヤーが切れ、粉になっている場合があります。
よく「パンク修理」を外側から修理していますが、内側の確認をしないと非常に危険です。
また、板状の物が刺さった場合は線状に切れています。外側からの修理は丸い穴のパンクしか修理ができませんが、タイヤをホイールから取り外して内側から修理することで丸以外の穴でも確実に修理できます。
修理方法 |
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工 賃
(1ヶ所・税別) |
ランフラット
(1ヶ所・税別) |
外側から |
軽自動車 |
¥1,500~ |
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小型自動車 |
¥2,000~ |
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普通自動車 |
¥2,500~ |
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内側から |
軽・小型自動車 |
¥3,500~ |
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~18インチ |
¥3,500~ |
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19インチ |
¥6,000~ |
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20インチ |
¥8,000~ |
¥12,000~ |
※輸入車は別途
パンクリペアキット
SARD:EMERGENCY PUNK REPAIR KIT :¥15,000(税別)
› リペアジェル(補給用補修剤):¥5,800(税別)
・ パンク発生時にタイヤを外すことなく、簡単に応急修理。
・ パンクの際にジャッキアップ、タイヤ交換といった煩わしい作業は不要!約10分で程で応急修理が可能です。
・ パンクしたタイヤにリペアジェルを注入し、付属のエアーコンプレッサーでエアーを入れるだけです。(DC12V専用)
・ リペアジェルは水溶性のため、水で簡単に洗い流せます。
洗い流した後に、従来通りの方法でパンク修理が行えます。
以下の方におススメです。
- 純正ランフラットタイヤ装着車
- インチアップしたタイヤ・ホイールを装着した車両
- ビックブレーキキャリパー装着車
- スペアタイヤ未装備車
- 女性や高齢者の方
- 改造によってスペアタイヤを取り外した場合
また、最近の新車には軽自動車でもスペアタイヤが未装備ですので、「リペアキット」があれば、ご安心してドライブができます。
※ 補修可能なタイヤは、チューブレスタイプで直径6mmの異物貫通によるトレッド(接地面)のパンクです。
※ タイヤとホイールリムが外れてしまっている場合や、ホイールリムに大きな傷や割れ・変形がある場合は補修できません。
※ 本製品は一時的に走行を可能とする為の応急補修するキットです。 補修後はできるだけ速やかに修理可能なお店で本修理を行って下さい。
※ 補修後は時速80km/h以下で、安全なスピードで走行して下さい。
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